なぜブルゴーニュワインは天然コルクにこだわるのか?

コルク

ワインのコルクの栓を開けるのが面倒と思う方も多いと思います。

最近は「スクリューキャップ」のワインもデイリーワインを中心に多く見かけるようになり、簡単に開栓でき、便利だと思われる方も多数いらっしゃいます。

またコルクの代替品としてプラスチックなどの合成素材で作ったコルクのような物質は、「合成コルク」と呼ばれ主にワインの瓶の栓として使用されています。安価なワインに使用されることが多い合成コルクは柔らかくとても開けやすいです。

天然のコルクはコルクガシの樹皮で、樹皮のみを剥いで使用します。剥がされた樹皮を打ち抜いてワインの瓶の栓を製造します。主にポルトガルが生産地です。
コルクは多孔質で、弾力性があり水をほとんど通さないですが、通気性はわずかにあり、保温性に優れています。欧米圏における緩衝材や密閉材として重要なものでした。腐敗に対する抵抗力も強く、ワインを長期保存するにはこれ以上ない素材です。

コルクの栓に使用されるコルクの木は厳選された樹齢30年を超える期から加工されるのが一般的です。この収穫は150年間に9年毎に行われ、木を痛めないように剥がした樹皮部分の再生が上手くいくように調整しながら収穫します。収穫後約6か月間自然光を浴びながら加工を繰り返していき木目がそろって弾力性が高まります。

その後ワインの瓶に合うように樹皮を円形の形に切り取って、消毒を施します。良質なコルクが年々減っていることも合成コルクやスクリューキャップに移行している理由の一つです。

コルクに「刻印」がついているのは本物の証であるという意味を込めて刻印を施しています。

「コルクの長さ」も異なります。コルクの長さは3~6cmとばらつきがあり、ワインの価値と比例して長いといわれています。熟成型のワインはコルクの長さも6cmのものが使用されています。つまりワインボトルの気密性と関係があります。コルクが長いほどワインボトルを密閉することができるため熟成させた高いワインができるということになります。

大切なのは長期間保存するときは必ず横にしてコルクが乾かないようにすることです。

ブルゴーニュワインは熟成型のワインが多いため、そのほとんどが天然コルクにこだわって使用しています。
ボトリングして1年ほどで飲み頃が過ぎてしまうワインはともかく、長期熟成タイプのワインや、はや飲みタイプのワインでもボトルで熟成するワインには天然コルクは欠かせないものですね。スクリューキャップの方が密閉性は高いですが、長期熟成ワインは10年~30年と生きてコルクを通して息をしているともいわれます。

先日テイスティングした1999年のPuligny-Montrachet (ピュリニ・モンラッシェ)1er Cruは約20年近いとは思えない若々しく生き生きとしていて、驚きました。感動と共に、とても美味しくいただきました。

かっこよくソムリエナイフでコルクの栓を抜くことは、美味しいワインをいただくときの贅沢な楽しみの一つだと思います。スクリューキャップばかりになるのはちょっと寂しい気がします。

憧れのソムリエナイフ「シャトー ラギオール」は一生もののソムリエナイフです。

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