ブルゴーニュワインとボルドーの6つの違い

ピノノワール

フランスを代表するワインの二大名産地として、よく比較されるブルゴーニュワインとボルドーワインの違いについてです。同じフランスの銘醸ワイン産地でありながら全く類似したところがないことは驚きでもあります。

ブルゴーニュ地方はフランスの東側に位置します。スイスに近く、山側の地域です。そのため、内陸に特徴的な、夏は暑く冬は寒い気候です。

ボルドー地方はフランスの南西、大西洋に面し、地中海にも比較的近いところにあります。ブルゴーニュに比べると温暖な海洋性気候です。

その気候条件や面積の違いから、ボルドーはブルゴーニュの約2倍の生産量があります。そのため日本でもフランスワインというとボルドーワインを多く見かけます。

1.  ワインボトルの形が違う

よく知られている通り、ブルゴーニュワインのボトルは「なで肩」、ボルドーワインのボトルは「いかり肩」のボトルで販売されています。簡単に見分けることができます。

ブルゴーニュワインのボトルは、限られたスペースでもたくさん収納できるように、「なで肩」で互い違いに収まるようにボトルの形状が変化したとされています。「収納力を高めるため」になで肩のボトルを使用しています。

ボルドーワインは特に長期熟成型のワインでは澱(オリ)が多く発生し、口に入れてしまうと舌の上でざらつくため、あえて肩の部分に角度をつけることで、そこで澱がせき止められるように「いかり肩」のボトルを使用しているといわれています。「澱がグラスに注がれるのを防ぐため」ということです。

2. 使われるぶどう品種が違う

ブルゴーニュ赤ワインの2種

ピノ・ノワール (Pinot Noir) - 果実味が華やかで繊細な味わい
ガメイ  ( Gamay)  - フレッシュ、フルーティの軽やかな赤ワイン

ボルドー赤ワインの5品種

カベルネ・ソーヴィニヨン ( Canerbet Sauvignon)ー カシスの様な味わいと骨格
メルロー (Merlot) - 熟した黒い果実の香りと柔らかさ
カベルネ・フラン (Cabernet Franc)ー 華やかな赤と黒い果実と柔らかなタンニン
マルベック (Malbec) ー色濃く、タンニンがしっかりしている
プティ・ヴェルド (Petit Verdot)ー濃く深いルビー色が美しく、酸とタンニンに富む品種

3. 作り方が違う:単一品種かブレンドか

ブルゴーニュワインは赤は基本的に「ピノ・ノワールの品種のみ」で造られます。1品種しか使わないため、土地の個性や生産者の個性(醸造方法)がワインに直接的に表れ、繊細な味わいが特徴的です。1品種しか使わないため、不作など自然の影響を大きく受けてしまいます。

それに対してボルドーでは5品種のうちの2種類以上のぶどう品種を「ブレンド」(アサンブラージュ)しています。ブレンドの比率は様々で、ワインボトルに品種の比率を記載しているワインも多くあります。5つのぶどう品種はそれぞれ異なる味わいの特徴を持ち合わせています。それらが上手くブレンドされる事により上質なワインが生み出されます。一つの品種が不作でもブレンドすることで一定の生産量を保つことができます。

ボルドーでは、このブレンドによって長期熟成型の高級赤ワインをはじめ、親しみやすい軽やかな赤ワインや爽やかな辛口白ワインなどバリエーション豊かなワインが造られています。リリースされた直後から熟成を待たずに飲めるワインも数多く生産されています。様々な価格帯のワインがあるため、日本でもなじみがあります。

4.白ワインの生産量が違う

ブルゴーニュワインは白ワインの生産比率が54%と赤ワインより多く、ブルゴーニュ3大白ワインなど熟成タイプの高級白ワインを多く生産しています。白ワインのブドウ品種は2種

シャルドネ(Chardonnay) ー 辛口白ワインの王様
アリゴテ(Aligote) - 寒冷地に向く品種

ボルドーの白ワインの生産はわずか10%です。白ワインのぶどう品種は3種

ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc) - 若いうちに飲むのに適している
セミヨン(Semillon) ー 糖度が高く、酸味は穏やかで、ドライフルーツの香り
ミュスカデル(Muscadelle)- 酸味がおだやかで、甘い豊かな香り

赤ワイン主体のボルドーに対し、赤・白それぞれ高級ワインを生産しているのがブルゴーニュです。

5.生産者の規模の違い

ブルゴーニュはその歴史から小規模な生産者が多く、丁寧に手間をかけた手作り感があるワインが出来上がります。もともと中世にシトー派の修道僧たちがワインを作り始めたのが起源です。今もワイン産業を支えているのは農民であり、代々親から受け継いだ畑を守り、ワインを生産しています。どこの畑で誰がどのように作ったかが明確で、それぞれのワインにストーリーがあります。そのため、隣の畑でも生産者によって味や香りが異なるワインが出来上がります。

それに対してボルドーは貴族や裕福なブルジョワによって発展しました。早くから商業的なワイン生産を行っており、大シャトーによる生産がほとんどを占めています。

6.格付け方法の違い

醸造所のことを、ブルゴーニュではドメーヌ(Domaine)、ボルドーではシャトー(Chateau)と呼びます。

ブルゴーニュの格付けは、そのドメーヌのある畑を対象として格付けされているのに対し、ボルドーの格付けは、そのシャトーごとに第1級(プルミエ・クリュ)~第5級(サンキエム・クリュ)、その他に分類さます。

ブルゴーニュでは、地方名(レジョナル)、村名(コミュナル)という原産地呼称名があり、さらに畑により特級畑はグラン・クリュ(Grand Crus)、一級畑はプルミエ・クリュ(Premier Crus)に5段階に格付けされています。これらに格付けされた畑はさらに細かく区画が細分化され多くのオーナーにより所有されており、それぞれが異なるワインを生産しています。「その畑のどの生産者が作ったワインなのか」というのが重要なポイントとなります。それによって生産量の少ない出来栄えの良い希少なワインが高値で売られてることがあります。

それに対して、ボルドーの産地は3つの大きな川に区切られた5つの地域に分かれ、それぞれの地域によって独自の格付けが決められています。ボルドー5大シャトーなど各地域ごとに1級~5級などに格付けされています。

同じフランスワインでありながら全く異なるワインに驚くとともに、フランスの豊かさを感じます。フランスでもブルゴーニュが好きな「ブルゴーニュ派」とボルドーが好きな「ボルドー派」がいて、ワイン片手にその良さを議論している姿をよく見かけます。もちろんライバル同士なので、ブルゴーニュ地方に行くとボルドーワインはまったく見かけませんでした。

よく表現される言葉です

渋味が少なく香り高いブルゴーニュワイン
柔らかなタンニンに妖艶さ漂うブルゴーニュはエレガント

重厚で複雑なコクを持つボルドーワイン
しっかりしたボディに固いタンニンのボルドー赤ワインはダンディ

ブルゴーニュワインの格付AOC
ブルゴーニュの王様 ピノ・ノワール
ブルゴーニュ ワインの魅力

 

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